種類が豊富で迷いがち?投資信託の特徴を押さえよう
投資信託にはたくさんの種類があるため、初心者はどのファンドを選べばよいか迷ってしまうかと思います。
長期的に運用を続けていくという観点は投資信託の基本ですが、せっかく投資をするのであれば、今後上がることが期待できるファンドを選びたいと思うものです。
そのために、投資信託の特徴をおさえ、ポイントを学んでいきましょう。
公開日:
更新日:2024.05.27
目次
投資信託はどのように選べばいい?
ひとくちに投資信託といっても、そのファンド数は国内の公募投資信託だけで約5,900本(2024年3月末現在)にもおよびます※。金融機関によって取り扱う投資信託の数やファンドは異なりますが、それでも多数のラインアップから選ぶ必要があります。
投資信託への投資は、値上がり益や分配金を通して収益を得ることを目指しますが、一般的には人生を通して長期的な資産形成を行うために用いられます。ファンドの成長性や収益性も大切ですが、資産を形成する目的や必要な時期に応じて、ご自身に合った資産の種類や配分を決めたうえで、個別の投資信託を選ぶことが重要です。そうすることで、上手にリスクを抑えながらリターンを狙いやすくなります。
※出典:https://www.toushin.or.jp/statistics/statistics/figure/
投資信託を選ぶポイント
ご自身の資産形成に合った投資信託を選ぶために、まずはファンドの種類や特徴をチェックしましょう。必ず確認したいのが、(1) 運用方針、(2) 投資対象、(3) 手数料です。
ここでは運用方針と投資対象について説明します。
(1)運用方針
投資信託に投資をしたお金はファンドとしてまとめて、運用の専門家が株式や債券などの資産で運用します。どのような方針で運用をするかによって、投資信託のタイプが分かれます。
インデックス型・アクティブ型
多くの投資信託には運用の目標や評価の基準として、「ベンチマーク」という指標が設定されています。ベンチマークはその投資信託が投資する資産や市場の平均を示す指標で、日本の株式に投資する投資信託であれば、おもに日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などが用いられます。
このベンチマークの動きに連動するように運用するのが、「インデックス型(パッシブ型)」の投資信託です。インデックス型の投資信託には、ベンチマークを構成する銘柄が中心に組み入れられています。
一方、ベンチマークを上回る運用成果を目指すのが「アクティブ型」の投資信託です。運用の専門家が独自の調査や分析に基づいて、組み入れ銘柄を個別に選定して運用します。運用成果がベンチマークを上回ることを目指しますが、実際の値動きはベンチマークを下回ることもあります。
もっと詳しく知りたい ↓
インデックス型とは?:投資信託の「インデックスファンド」とは?特徴をご紹介します
テーマ型
世の中で注目されているテーマに沿ってファンドの組み入れ銘柄を選定するのが、テーマ型の投資信託です。成長が見込まれるテーマに関連した株式銘柄を中心に投資することができます。
最近ではおもに次のテーマに関連した投資信託が設定されています。
テーマ型の例1「5G」
4Gに続く、第5世代の通信技術「5G」に関連した企業の株式を中心に投資をする投資信託です。日本でも5G対応のスマートフォンが増え、自動運転やIoT、医療、教育、スマートシティなど産業用での5Gの活用も進みつつあります。
世界的にも先進的な技術やサービスの基盤としての活用が期待されており、5G関連企業への投資が注目されています。
テーマ型の例2「メタバース」
メタバースに関連する事業を展開する企業の株式を中心に投資をする投資信託です。メタバースはインターネット上の仮想空間のことで、メタ(meta:超越)とユニバース(universe:世界)を組み合わせた造語です。
メディアやエンターテインメント、教育、小売りなどさまざまな領域での活用により、世界での市場規模は2021年の約4兆円から2030年には約79兆円※まで拡大するとの予想もあり、関連企業の成長が期待されています。
出典:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd236a00.html
テーマ型例3「宇宙関連事業」
ロケットや人工衛星の製造・打上げ・運用、宇宙ビジネス、衛星データの活用に関する事業を展開する企業の株式を中心に投資をする投資信託です。
衛星通信と5Gの連携による高度な情報通信ネットワークの構築や、気象・防災分野など多面的な発展にもつながると期待されているテーマです。
テーマ型例4「脱炭素・SDGs」
環境問題や気候変動問題への対応、グリーン・トランスフォーメーション(GX)、エネルギー開発など脱炭素社会の実現や、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取組みを行う企業、それらの関連事業を行う企業、社会的課題の解決に貢献する企業などの株式を中心に投資をする投資信託です。
SDGsは2030年までの達成に向けた国際目標で、世界的に投資の注目を集めています。
(2)投資対象
投資信託には、どの資産を中心に投資をするかという「投資対象」による分類があります。
ファンドを選ぶときには各投資信託の投資対象をチェックするとともに、特性の異なる資産を組み合わせた分散投資を行うことでリスクを抑えやすくなります。
1:国内株式・外国株式
国内の株式を中心に運用するのが、国内株式型の投資信託です。
- 一部上場企業や大企業などの大型株を中心に投資をするもの
- 中小企業を中心に投資をするもの
- ベンチャー企業などの成長が見込まれる企業(グロース株)を選定するもの
- 業績や財務状況などから株価が割安な水準にある企業(バリュー株)を中心に投資をするもの
など、国内株式型のなかでもさらに分類されます。
外国株式型の投資信託は、おもに海外の企業の株式に投資をする投資信託です。
- 先進国の株式を中心とするタイプ
- 新興国の株式を中心とするタイプ
などがあります。いずれも、為替レートの変動により円に換算する際の資産価値が変動するため、国内株式型に比べてリスクが高くなる傾向があります。
2:国内債券・外国債券
日本の国や企業が発行する債券を中心に運用するのが、国内債券型の投資信託です。
債券は利息の支払と満期時の元本返済が約束されており、株式に比べ価格の変動幅が小さい傾向にあります。このため、債券型の投資信託は株式型よりも安定性が高いといわれています。
外国債券型の投資信託は、外国の国債や外国企業が発行する債券や、ドルやユーロなどの外貨で発行される債券を投資対象とします。日本よりも政策金利が高い国が多いことなどから、外国債券は国内債券に比べて金利が高く、外国債券型の投資信託のリターンに影響することもあります。反面、為替レートの変動によるリスクもあります。
3:不動産(REIT、リート)
マンションやオフィスビル、ホテル、商業施設、リゾート施設などの不動産に投資をするのが、不動産投資信託(REIT)です。不動産の賃貸収入や売却益が、投資信託を購入した投資家に還元されます。
通常の不動産投資は個人で高額な資金を準備する必要がありますが、不動産投資信託は多数の人から集めた資金を使って投資をするため、少額からでも投資をすることができます。また不動産相場は株式や債券と異なる動きをする傾向があり、分散投資にも活用できます。
不動産投資信託には国内のほか外国のものもあり、海外REITは為替変動の影響を受けます。
4:資産(商品・コモディティ)
金・プラチナ・石油・穀物などの資産に投資する投資信託もあります。商品価格や商品先物価格、指数に連動し、「コモディティ型」とも呼ばれます。
金は一般的に安全資産といわれ、債券や株式とは異なる値動きをする傾向があります。また、世界的に金属への需要が高まっていることなどに注目して、ポートフォリオの一部に組み入れて分散投資を行ったり、株式の低迷時へのリスクヘッジとして活用することもできます。
5:バランス型
国内外の株式や債券、不動産など複数の資産を組み合わせて投資をする投資信託です。
ひとつの投資信託のなかで複数の資産に投資されるため、バランス型の投資信託1本だけで分散投資ができます。価格変動のリスクを抑えたいときや、ファンド選びの手間を抑えたいときに活用できます。
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投資信託は多数あり、その中から自分に合った投資信託を選ぶのは難しいかもしれません。
長期的に運用を続けるにあたっては、個別ファンドの短期的な値動きよりも、自分の年齢やライフプラン、資産の状況、目的にあった配分を検討して、ポートフォリオを組んでいくことをおすすめします。投資信託のタイプや種類を理解して、投資信託選びを進めたいですね。
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投資信託に関するご注意事項
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- 過去の運用実績は、将来の運用結果を約束するものではありません。
- 投資信託は、株式、公社債などの値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。また、外貨建て資産に投資するものは、この他に為替相場の変動等の影響により基準価額が変動するため、投資元本を割り込むことがあります。これらに伴うリスクは、ご投資家のみなさまご自身のご負担となります。
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