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投資信託とは?仕組みを図解で解説!

資産運用を検討する際、必ずといっていいほど候補に挙がるのが「投資信託」です。投資信託はNISA制度の対象になっているということもあり、近年身近な運用方法として人気が高まっています。

しかしながら、普通預金や定期預金とは全く異なる仕組みになっていることから、投資信託の基本的な知識をご存知でない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、投資信託の基本的な知識を図解付きで解説していきます。記事を最後まで読むだけで、投資信託の基本知識を身につけられるようになっていますので、ぜひご活用ください。

公開日:

更新日:2023.04.05

そもそも投資信託とは?

投資信託とは、多数の投資家から集めた資金を1つにまとめ、その資金を投資家の代わりにプロの専門家が運用する金融商品のことです。運用によって得られた収益は投資信託の値段にあたる「基準価額」や「分配金」に反映され、それらによって投資家は収益を得ることができます。この収益のことを「リターン」といいます。

投資信託はNISA制度の対象になっており、制度を活用すれば運用益を非課税にできるメリットがあります。

投資信託とは「投資」を「信」じて「託」す

投資信託には、ほかの金融商品にはあまり見られない大きな特徴が1つあります。それは、「投資を専門家に任せる金融商品」だということ。その名のとおり、投資を信じて託す仕組みですね。

例えば、株式投資という運用方法の場合、どこの企業にどのくらい投資するのか、それらを判断するのは全てお客さま自身です。したがって市場変動に対して機敏な対応や、企業の決算情報をくまなく読み込む知識が必要になってくるわけです。

対して投資信託は、投資資産の保有配分や個々の資産に対する売買の判断を全てプロが行います。つまり金融知識にあまり自信のない方でも、専門家レベルの分散投資が手軽に始められるのが投資信託なのです。

では、実際にどのような専門家が関わっているのでしょうか。詳しく触れていきましょう。

投資信託の仕組みをゼロから理解しよう【基本を図解で解説】

投資信託は、大きく分けて4つの関係者で成り立っています。イメージは下記の図解をご覧ください。

出展:https://www.chibabank.co.jp/kojin/saving/investment/first/about/

お客さまから集められた資金の流れでいうと、下記のようになっています。

<投資信託の資金の流れ>

【投資までの流れ】

  1. お客さまから資金を集める
  2. 集められた資金は販売会社を通じて管理会社へ
  3. 運用会社が管理会社へ運用指示を出し、管理会社から国内外の資産へ投資が行われる

【収益が反映される流れ】

  1. 投資によって生まれた利益は一旦管理会社へ
  2. 保有口数により、お客さまごとの利益を算出
  3. 販売会社を通じてお客さまへ利益が反映される

投資信託の運営にかかわる3つの会社とは?

投資信託の運営にかかわるのは、下記の3社です。

<投資信託の運営にかかわる3つの会社>

  • 販売会社
  • 運用会社
  • 管理会社(信託銀行)

それぞれ役割分担が大きく異なるため、1社ずつ分けてご説明していきます。

販売会社

販売会社は、投資信託をお客さまに販売している窓口、つまり銀行や証券会社のことを指します。販売会社はお客さまから申込みの意思を受け、申込金を受領します。その後、申込金は信託銀行へ送金され、申込みの連絡を運用会社へ入れます。

販売会社の役割として大きいのが、お客さまの窓口です。投資信託の商品のご案内や、口座の管理など、お客さまと最も関わる役目を担うのが販売会社といえます。

分配金や償還金なども、販売会社を通じてお客さまへ支払われます。

運用会社

実際に資産運用の指示を出すのが、運用会社です。運用会社は経済情勢や金融情報を調査・分析し、どのような資産にどのくらいの配分で投資を行うのかを的確に処理する役目を担います。投資対象の選定、パフォーマンス分析、組入比率の調整など、運用に関する決定を行うスペシャリストが運用会社なのです。

ただし、運用会社はお客さまのお金の管理は行いません。したがって、万が一運用会社が破綻したとしても、お客さまの資金に直接的な影響が出ない仕組みになっています。

管理会社

お客さまから集めた資金を実際に管理するのが、「管理会社(信託銀行)」です。管理会社(信託銀行)は資産を管理するプロで、お客さまの資金は分別管理が義務付けられています。分別管理とは、お客さまから集めた資金と管理会社(信託銀行)の財産を分けて管理するというものです。

投資信託の基本情報

投資信託は初心者にも優しい金融商品ですが、固有の取扱いが存在しています。

投資信託を運用するうえで基本的な用語について、わかりやすく説明していきます。

投資信託の「元本」とは?

元本(がんぽん)とは、ファンドを購入する際の元手資金のことです。

またファンドごとの元手資金のことを「個別元本」といいます。個別元本は当初購入時の基準価額になるのが通常ですが、同一ファンドを複数回購入した場合や分配金の受取・再投資により、途中で変更されていきます。

投資信託のリスクとして、元本保証のない点が挙げられます。元本が保証されていない=購入時よりも手元資金が減ってしまう可能性もある、ということですね。この点は預金と大きく異なるポイントです。

投資信託の「基準価額」とは?

投資信託を取引する際の指標が「基準価額」です。投資信託の値段と捉えるとわかりやすいかもしれません。基準価額は、時価で計算された純資産総額を口数で割った数値となっています。投資信託を取引する際は、一般的に1万口あたりの基準価額が表記されます(なかには、1口やその他の口数で基準価額を表記しているファンドもあります)。

基準価額を理解するうえでの注意点として、基準価額が高い=割高というわけではありません。基準価額はあくまで取引時の目安数値でしかなく、低いものを買ったほうが儲かるわけでもありません。大切なのは分配金も含めたトータルリターンがどれほど出ていて、ご自身の投資方針とマッチしているかどうかです。ここは間違えやすいポイントなので、必ず押さえておきましょう。

投資信託の「口数」とは?

投資信託は、口数(くちすう)という単位で取引を行います。1口あたりの額面金額を1円からスタートするファンドが多いので、取引時には1万口あたりの基準価額が表記されるのが一般的です。

投資信託の口数は株式投資と似ているようで、少し異なります。なぜなら投資信託は1口ずつ、または10,000円以上1円単位で購入できるのに対し、株式投資の購入単位は「単元株数」がそれぞれの銘柄に決められているからです。

株式投資の場合、「1株2株…」と数えはするものの、取引する際の単位は「1単元」になります。1単元=100株となっているケースが多いので、投資信託に比べると最低取引金額が高くなってしまう傾向があります。このような違いも、株式投資より投資信託のほうが初心者に優しいと言われる理由でしょう。

投資信託の「手数料・コスト」とは?

投資信託には、大きく分けて3つの手数料(コスト)がかかります。詳細は下記のとおりです。

<投資信託の手数料>

  • 購入時手数料(申込手数料)…購入時に販売会社へ支払うコスト
  • 運用管理費用(信託報酬など)…運用委託に対して運用会社へ支払うコスト
  • 換金時手数料(信託財産留保額など)…解約時にかかるコスト

各手数料の有無または料率は、投資信託説明書に記載されており、ファンドごとに異なります。購入する際に必ず把握しておきましょう。ただし、投資信託説明書に記載される購入時手数料は、原則として上限料率が記載されているため、各販売会社によって異なる場合があります。

実際の購入時手数料については、各販売会社にご確認ください。

投資信託には説明書がある

投資信託には、運用会社が金融商品取引法に基づいて作成する説明書があります。その説明書を「投資信託説明書(交付目論見書)」といいます。お客さまはこの目論見書(もくろみしょ)を購入前に確認し、投資を行うかどうかを判断します。

【投資信託初心者必見】目論見書とは?

目論見書には、投資信託を購入する際に重要となる情報がたくさん書かれています。主に記載されているのが下記の項目です。

<目論見書に記載されている内容>

  1. ファンドの目的・特色について
  2. 投資に伴うリスクについて
  3. 過去の運用実績について
  4. 手続き・手数料等について

それぞれ投資を行う際の重要項目ですので、具体的にどのような内容が記載されているか、簡単にご紹介していきましょう。

ファンドの目的・特色について

目論見書の中で最初に表記されている項目が、ファンドの目的と特色です。どのような目的でどのような成果を目指し、どのようなものを選択して投資するかが記載されています。加えて、分配金があるファンドは分配方針、運用を複数のファンドと併せて行っている場合はファンドの仕組みが書かれています。ファンドの違いを大まかに把握できる項目となっています。

投資に伴うリスクについて

投資に伴うリスクも目論見書に明記されています。投資信託に投資するうえで基本となる「価格変動リスク」「信用リスク」に加え、ファンドごとに異なるリスクも記載されます(海外を投資対象にしているファンドなら為替変動リスクなど)。またそれらのリスクを管理する体制についても詳細に書かれています。投資に伴うリスクが気になったら、まずはこの項目をチェックしましょう。

過去の運用実績について

一定時期から遡った運用実績も記載されています。基準価額の推移や純資産総額、年間収益率の状況、主な資産なども一覧で細かく確認することができます。ファンドの収益性や安定性が気になったら、こちらの項目をチェックすると良いでしょう。

手続き・手数料等について

目論見書の後半には、ファンドの申込みにかかる手続きやコストが明記されています。具体的には購入単位、購入価額の取扱い(額面)、換金時のコスト、信託報酬、税金など、あらゆるコスト情報が掲載されます。ファンドのコストが気になったら、こちらの項目を細かく確認しつつ、ほかのファンドと比較してみましょう。

投資信託の仕組みを知って資産形成を始めよう

投資信託は、お客さまにとって安心して利用できる体制が構築されています。また、分散投資や積立投資を活用することで、投資に伴うリスクに備えつつ資産形成ができるのです。

また、どの投資信託を購入すべきか迷ったら、簡単な項目の入力でピッタリのファンドが見つけられるツール「ファンドステーション」もご用意しています。基本的な知識を押さえつつ、まずは少額から投資を始めてみてはいかがでしょうか。

「ファンドステーション」の詳細は、下記からご確認ください。

投資信託ロボットアドバイザー「ファンドステーション」

投資信託はアプリの利用で手軽にはじめられる

千葉銀行では、アプリで投資信託を簡単に購入・売却することができます。アプリならいつでもどこでも購入・売却でき、資産の状況も把握しやすくなっています。これから投資信託を始めるなら、「ちばぎんアプリ」を上手く活用するのがおすすめです。

  • 店頭へ行くのは時間がかかる
  • スマホでサクッと手続きしたい

そんな方に「ちばぎんアプリ」がおすすめです。

ちばぎんアプリなら、以下のメリットがあります。

  • 投資信託口座・NISA口座の開設がオンライン上で完結
  • 最短で申込みの翌営業日に投資信託の口座開設が可能
  • 24時間手続きが可能(メンテナンス時間除く)
  • アプリ専用投信なら購入時手数料無料

千葉銀行で投資信託をご利用の際にはぜひご活用ください。

「じっくり相談しながらご自身に合う資産運用を見つけたい。」

そんな方は、店頭窓口での専任担当者による、ご相談もいただけます。
土日祝日のご面談、平日夕刻のご面談にも対応する「コンサルティングプラザ」もご利用いただけます。

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